003:敦子II 〜夏休み、ふたりで〜



 玄関のチャイムが鳴った。
「和矢〜、ちょっと出て〜」
 台所から母さんの声が飛んでくる。なんか、いま手が離せないらしい。僕はよっこらせ、と立ち上がった。
 玄関には、女の子が一人立っていた。白いワンピース。肩にはショルダーバッグ。顔は、大きな麦わら帽子に隠れてよく見えない。
「あの、どちらさま……」
 僕が言いかけた時、女の子は顔を上げた。
 敦子だった。
 ……なんで!? なんで敦子がここにいるんだ!?
「会いたいって言うから、会いに来てあげたよ」
 敦子はニッコリ、というよりはニタリと笑った。僕になにか意地悪をしようとする時の、あの顔だ。
「今日、ヒマなんでしょ?」
 そういう時は『今日、何か予定ある?』って聞くもんだろ、普通?……ヒマだけどさ。
「ちょっと出かけない? あたし、いい所知ってるから」
 そう言うと、僕の手をつかんで引っ張る。あわててスニーカーをつっかけた。人の都合にお構いなしで強引なところは相変わらずだ。
「和矢〜、お客様なの〜?」
「と、友達。ちょっと出かけてくるから!」
 なんとかそれだけ言ったところで、僕は玄関の外に引っ張り出されていた。


 あれ? 水の音……?
 いつの間にか、道路の端のガードレールの外側は急なガケになっている。水の音はそのガケの下から聞こえてくる。
 川だ。ガケの下には木が生い茂っていてよく見えないけど、その向こうに川が流れてる。
 敦子が立ち止まった。
 僕と敦子の前には橋があった。その橋の手前、道路の脇に金網が張ってある。敦子は「立入禁止」と書いてある扉の前に立つと、網の目の間に指を突っ込んでちょい、と動かした。
 敦子が扉を押すと、それは簡単に開いてしまった。
「ここに入るの? でも……」
「こういう所に穴場があるのよ」
 びびっている僕の手をまたしっかりつかむと、敦子は扉をくぐった。僕も仕方なくついていく。
「あ、カギかけといてね」
 振り返って敦子が言う。僕が? どうやって開けたのかも分からないのに、どうやってカギをかけるんだよ?
 僕は振り返って扉の裏側を見た。そして、呆れ返った。
 敦子が素手で簡単に開けたのも当たり前だ。くるんと回して引っかけるだけの、ただの止め金なんだから。こんなの、知ってりゃ誰でも開けられるじゃないか!
 表にはしかつめらしく「立入禁止」なんて書いてあっても、裏側はこれか。世の中って、僕が考えているより簡単にできてるのかもな……。
 そんなことを考えてたら、足がずるっとすべった。
「ほらぁ、しっかりしてよ。男でしょ!」
 敦子の十八番が出た。道路脇から橋の下に降りていく急な坂で、そこだけ草がなくて土がむきだしになっている。気をつけないと足をすべらせて、そのまま下まで転げ落ちそうな道だ。
 そろりそろりと一番下まで降りると、さああ……という水音が僕と敦子を包み込んだ。
 そこは石がゴロゴロしている河原だった。橋のおかげで日陰になっていて、ひんやりして気持ちがいい。
 穴場って、ここなのかな……?
 いや、僕の予想は外れたみたいだ。敦子がまた歩き出したから。日陰から出たくなかったけど、こんなところに僕一人取り残されるのは嫌だ。
 石がごろごろしていてスニーカーでも歩きにくい河原を、敦子はサンダルでひょいひょいと器用に歩いていく。
 さっきの橋は、川の流れがカーブしているところにかかっていた。その橋が見えないところまで来ると、ようやく敦子が立ち止まってくれた。川沿いの道路を歩いてきて、橋の脇から河原に降りて、さっきの道路の下をもと来た方向に少し戻ったことになる。
「ここが、とっておきの穴場なの」
「とっておき……?」
 僕は、敦子のいう「とっておき」の意味が今イチ分からなかった。確かに、混んでるプールよりはいいと思うけど。
 河原から少し離れたところに木がずーっと並んで生えていて、木陰ができている。その木立ちの向こうはガケで、その上にさっき歩いてきた道路がある。敦子は鼻歌を歌いながら木陰に入っていって、ショルダーバッグからビニールシートを出してばさあっと広げた。
 用意のいい奴だなあ。
 僕は河原に突っ立ったまま、そう思った。頭のてっぺんが熱い。帽子ぐらいかぶってくりゃよかったなあ。だいたい、敦子がいきなり僕ん家に来てこんなとこに引っ張ってくるからだよ。おかげで、なんにも持ってきてないじゃんか。
 自分はちゃんと水着を用意してきてるんだろうけど、僕はそんなの持ってきてないぞ。どーすんだよ!
 水着……? でも、着替えはどこで……あ、そうか! 敦子の奴、服の下にもう着てるんだな。
 敦子が、ワンピースをがばっと頭から抜くのが見えた。
 やっぱり!
 ……次の瞬間、僕は自分の目を疑った。
 敦子は、服の下に水着なんか着てなかった。ワンピースの下は、白いブラジャーとパンティだった。そして、それも脱ぎ捨てて裸になってしまった。
 敦子はたたたっと走ってきて、僕の目の前で川に飛び込んだ。とても涼しくて気持ちよさそうな水音がした。
「何やってんのよ。ほら、和矢も」
「え……? でも……」
「だいじょうぶ、だーれも見てないから。穴場だって言ったでしょ」


 結局、僕も服を全部脱いで裸になって水遊びをした。
 なにより暑かったし、はるばる僕を訪ねてきてこんなとこまで連れてきてくれた敦子に悪いと思ったし、敦子が裸になってるのに僕が裸にならないのは不公平というかズルいと思ったし……そんなのが混ざってごちゃごちゃの気持ちで、ビニールシートの上に服を脱ぎ捨てた。
 敦子の前でチンチン丸出しになるのはやっぱり恥ずかしいけど、敦子になら見られてもいいや……と思った。もう見られてるんだし、僕も見たんだし、見るだけでなくもっとスゴイこともしちゃったんだし……。
 入ってみると、川底も河原と同じように石がゴロゴロしていて歩きにくい。深さは、一番深いところでも腰ぐらいまでしかない。流れもゆるやかだから、ロクに泳げない僕でも怖くなかった。
 二人で追いかけっこ……というよりは敦子が一方的に僕を追いかけてばしゃばしゃ水をかけまくって、くたびれると水面に仰向けに浮いてぷかぷかと流されながら空を眺めて……そんなことを飽きもせずに繰り返した。一度、思いっ切り転んでモロに水の中に倒れ込んだ時、すぐ目の前を魚が素早く横切っていくのが見えた。びっくりした。
 どのぐらいの間、そうやって遊んでいたんだろう。三十分ぐらいかも知れないし、もしかしたら二、三時間たっていたかも知れない。
「きゃ……!」
 敦子が浅瀬で転んだ。ヒザを押さえて座り込んでいる。
「……敦子?」
 立ち上がらないから心配になって、僕はそばに行った。ハッとした。
 あの日はおっぱいとアソコばっかり見てたから分からなかったけど、敦子の体はきれいだった。きれいだと思った。
 うずくまった背中はすこーしだけ日焼けしてうっすら水着の跡がついてるけど、でも肌は白かった。おしりはプルンとまあるくて、柔らかそう。
 上からのぞき込むと、敦子はヒザをすりむいていた。血がにじんでいる。
 敦子が立ち上がろうとして、ばしゃっとしりもちをついた。
「だいじょうぶ?」
 敦子は僕を見上げて、甘えた声を出した。
「歩けなーい。ねえ、おんぶして」
 なんか企んでるな、と思ったけど、ケガしてるのは事実だし、しょうがない。背中に敦子の体を乗せて、よっこらしょと立ち上がった。
 背中に敦子のおっぱいがモロに押しつけられて、僕はドキッとした。一歩踏み出すたびに、弾むような感触が伝わってくる。ハッキリ言って気持ちいい。しかも敦子の奴、力を入れてぎゅうぎゅう抱きついてくる。絶対ワザとやってる!
 なんだかもやもやした気持ちになりながら、僕は敦子を木陰のビニールシートの上まで運んだ。傷は大したことなさそうだけど、何かで血をふかなきゃ……。
「なめて」
 え……? なめる? 傷口を、舌でなめてくれって?


 敦子は片手でおっぱいをいじりながら、もう片手でアソコもいじり始めた。僕は体中がマヒしたみたいになって、ただ敦子を見下ろしている。いやらしい声をあげながらいやらしいコトに熱中している敦子を。チンチンが熱くて苦しい。手でぎゅっと握った。
「和矢、見て……。あたし、こうやって毎日オナニーしてたんだよ。和矢のこと想って……」
 おなにー? 初めて聞く言葉……なんだろう? 敦子が今やってるこれが、おなにー? 自分でアソコをいじるのが、おなにー?
 自分で……。
 チンチンを握った手を、動かしてみた。くにゅくにゅして、変な感触。気持ちいい。あの日、敦子が手でしてくれたのと同じことを、今度は自分でしてるんだ。敦子の前で、こんな恥ずかしいこと……。
 僕と敦子は、二人で恥ずかしいことの見せっこをしてるんだ。チンチンをしごく手の動きが、だんだん早くなる。お腹の底の方がジンジンして、気持ちよくて、やめられない。
 そうか、こうやって自分で自分を気持ちよくするのがオナニーなんだ……。
 ピンクのびらびらの表面をなでていた敦子の指の動きが、変わった。中指を立てて、びらびらの間にゆっくりと突っ込んでいく。少しずつ、ずぶずぶと、敦子の指がアソコに入っていく。
 引き抜いて、また入れる。割れ目はもうグチョグチョになっていて、敦子が指を出し入れするとぐちゅぐちゅといやらしい音がする。
「ああん、和矢……。かず、や……はんッ!」
 あの指は、僕のチンチンだ。敦子は、僕のチンチンがアソコに入ってるところを想像しながら、自分の指で……。
 僕の手は、敦子のアソコだ。チンチンが、敦子のアソコにずぼずぼ入ってる……。
 だめだ、ガマンできない……! 出ちゃうっ……!


 敦子が少しずり上がって、おっぱいを僕の顔に押しつけてきた。先っちょのピンク色のところが、もうとんがって固くなってる。くちびるではさんで、強く吸ってやった。
「くう、ん……」
 敦子が僕の髪をきゅっとつかみながら、仔犬みたいな声を出した。僕は両手でおっぱいをモミモミしてやった。敦子の肌はしっとりと汗ばんで、なんだか甘い匂いがする。
 胸のあたりがぬるっとした。さっき僕が出した白い液でヌルヌルになってる敦子のお腹が、僕の胸に押しつけられている。敦子が身動きするたびに、僕の肌と敦子の肌がぬるぬるとこすり合わされる。ああ、チンチンがまた固くなってきちゃった……。
 敦子が僕の背中に手を回して強く抱きついてきた。そして、ごろんと横に転がる。僕が上に、敦子が下になった。
「和矢、きて……」
 シートの上に両手を広げた敦子が、言った。
 この前は敦子が上になったけど、今日は僕がするんだ……。あの気持ちいいこと。いつの間にかまたカチンカチンになってるチンチンをつかんで、先っちょを敦子のアソコに当てる。でも、どこに入れるんだっけ……。女の子のアソコって、よく分からない。ここでいいのかな?
「もっと下……」
 敦子がチンチンをつかんで教えてくれた。ピンクのびらびらをかき分けて、チンチンが動く。あっ、なんかチンチンの先がすぽっとはまりそうな感じ……!
 その時、頭の中に疑問が浮かんだ。「僕は敦子がきらいなのに、こんなことしていいの?」
 この前は何がなんだか分からないまま敦子にされちゃったけど、今はちがう。やめようと思えばやめられるんだ。
「和矢ぁ……どうしたの?」
 敦子が不思議そうに僕の顔を見上げている。
 やめようと思えば、やめられるんだ。でも……。あの時チンチンから伝わってきたアソコの気持ちよさを思い出した。あったかくて、ヌルヌルして、キュッと締めつけて……。
 もう止まらない。止められない。ガマンできないよ。
 僕は、腰をぐっと沈めた。チンチンが、敦子の中にずぶっと入った。



屋外オナニー胸射フェラチオ口内発射正常位中出し
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件等とは関係ありません。


このページのトップに戻る