私の学校は私立で、制服があります。上はセーラー、下はチェックの短めのスカートですっごく可愛いんですけど、困ったことがあるんです。
それは、電車の中でよくチカンされてしまうこと。「絶対この制服のせいだ」って私のお友達は言います。「公立の友達に聞いたら、チカンになんて全然あわないって。その子だけじゃないよ。他の子もそうだって」
私のお友達は、みんな一度はチカンされたことがあるそうです。でも……私は、まだ一回もないんです。女の子としての魅力がないのかな、私……。それとも、こんなこと気にするほうがおかしいんでしょうか。
一度、一度だけでいいからチカンされてみたいな……。でも怖い……。そんな風に思っていたある日、とうとう私は朝の満員電車の中でチカンにあったのです。
最初はなんとも思いませんでした。電車が揺れるたびに、何かがスカート越しに触れるんです。でも、こんなに混んでるんだから後ろの人の体が当たっても当然と思って気にもとめませんでした。
それが、だんだん電車の揺れと関係なく、まるでお尻をなで回すように動き始めたんです。そこで初めて私は気付きました。
私、チカンされてるんだ……!
やだっ、どうしよう。お兄ちゃんについてきてもらえばよかったかな……。でもでも、一度ぐらいはされてみたいと思ってたんだし……。
とうとうというか、ついにというか……。「女の子として認められた」といううれしさと、「どんなことされるんだろう」という不安。
スカートの上からお尻をなでなでしていたチカンさんの手が、スカートをめくって中にもぐり込んできました。パンツの上からお尻をなで回します。時々、お尻のお肉をむぎゅっと握るように力を入れてきます。
お尻だけなのかな? アソコや胸を触られたらどうしよう……。私、おっぱい小さいんです。
そんなことを考えていると、チカンさんの手がすっと離れました。もっとしてほしいな、と思ったんだけど、外を見たらもう私の降りる駅でした。初めてチカンさんに会って、ぼーっとしちゃったみたいです。
みんなは「気持ち悪かった」って言ってたけど、とっても気持ちよかった。上手なチカンさんだったのかな。この人にだったら、またチカンされてもいいな。
学校で、お友達に「今朝チカンに会っちゃった」と言いました。本当はちょっとうれしかったんだけど、それじゃヘンタイみたいに思われちゃうから、みんなと同じようにとっても嫌そうな顔をしながら。
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彼女の学校の制服、あれが悪い。上はセーラー、下はチェックのやたら丈の短いスカート。まるで男をそそるためにデザインされたかのようだ。
電車の中でこの制服を見つけると、よく俺はじっと観察していたもんだ。本人達は可愛いデザインだと思って着ているだろうあの制服は、まるで誘蛾灯のように男の欲望を集めてしまう。男の手で体を撫で回され、羞恥と恐怖で身を固くしている少女達。あの制服に身を包む少女達が痴漢に遭う確率と、それ以外の服装の女性のそれとでは、前者の方が間違いなく高い。
しかし美鳥はそれを知ってか知らずか、他の少女達とは違う「匂い」を発していた。痴漢を警戒して緊張し萎縮するのではなく、むしろ逆の、まるで「痴漢されたい」とでもいうような雰囲気を持っていた。
俺は吸い寄せられるように、美鳥の背後にぴったりとついて立った。電車の揺れを利用して、さりげなくスカートの上から尻を触る。気付いていないのか、それとも気付いていて黙っているのか。まだ見極めがつかない。
電車の揺れを装うのをやめて、手の動きに明確な意思を込める。「痴漢するぞ」とメッセージを送る。それで逃げられたら、それまでだ。
美鳥は、逃げない。拒絶の素振りも見せない。
しょっちゅう痴漢に遭って「あきらめ」という免疫ができている、という風ではない。恐らく、痴漢されるのはこれが初めてなのだろう。どうしていいのか分からなくて思考停止状態なのか。
いや、ただ戸惑っているだけではない。もっと積極的な何かが感じられる。
間違いない。美鳥は「痴漢願望」を持っている。おおかた「痴漢されないのは女としての魅力がない証拠」とでも思い込んでいるのだろう。
スカートをめくって、下着に直に触れた。柔らかな感触を楽しみながら尻肉を撫で回し、こね回す。そこまでしても、美鳥は完全に無抵抗だ。
胸が小さいのを気にしていることは知ってるから、触らないでやろう。下半身を集中的に責めよう。
これから先、どうやって痴漢してやろうか考える。いや、「痴漢」なんかじゃない。調教だ。これは美鳥が望んだ事だ。たっぷりと、愛してやる。
もう彼女の降りる駅に着いてしまった。美鳥は、俺が手を離したことでようやくそれと気付いたらしい。ドアの閉まりぎわに慌てて降りていった。
美鳥は学校で、友達に「今朝チカンに会っちゃった」と言うだろうか。言うだろうな。せいいっぱいの嫌悪の顔を作りながら。そして、内心では悦びながら。
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