とりあえず、事の経緯を書いておきます。 1.夏コミ会場で次回申込書セットを買わなかった。(理由については夏コミレポート参照) 2.しかし冬コミ不参加では今回(夏コミ)の失態を取り戻せないので、委託コーナーに申し込んでみることにした。 3.資料を取り寄せたところ、販売物について「机の上に積み重ねて展示ができるもの」との条件がついていた。 4.「小分けさん」は積み重ねると非常に傾きやすく崩れやすい(だいたい5部が限界)ため、その取扱いを他者に委ねることに不安を感じた。 5.そこで「小分けさん」の既刊を委託するのはあきらめ、代わりに再録本「小分けさんアーカイブス1st・2nd」(普通のA5サイズ)を発行・委託することにする。 6.12月後半に仕事が予想以上に忙しくなるなど不測の事態が重なり、「アーカイブス」製作のための時間が十分取れなくなってしまった。 7.委託コーナーの納品期限に間に合わず、当日のもんどり小屋委託スペースでは「小分けさん」の既刊も「アーカイブス」も販売されなかった。 当日委託コーナーに足を運んでいただいた方には心よりお詫び申し上げます。無駄足を踏ませてしまい申し訳ありませんでした。 お詫びはしますが言い訳はしません。ってゆーかお詫びして済むような失態でもないです、もはや。見捨てられても仕方ない。これから先は、本を出すことで一歩ずつ結果を残していくしかない。正直、お詫びとか言い訳とか書くのはもうイヤです。書かずに済むように、精進します。 次の参加イベントは(抽選漏れしなければ)3月のサンクリ27になります。新刊予定は「小分けさん13:敦子VII」です。多少間隔が空いてしまいますが、それだけのものをお届けできるよう頑張ります。 |
そしてこの時「ちと寂しい」がもう一つあったのですが、それは後述。 単刀直入に言って、今回は人が少なかったような気がする。そう判断した根拠は次の3つ。 1.スペース内から見た感じでは、それほど人が多いようには見えなかった。 2.午後3時の時点でカタログが完売していなかった。(いつもは午後1時〜2時頃に「カタログが完売したのでこれより入場フリー」の放送が入る) 3.いつも本がひしめいて重なり合っている見本誌コーナーが、今回はスカスカだった。 20周年記念ということで実行委員会としてはいろいろ企画立てたりして頑張ってたみたいだけど、それは一般参加者の動員数増には結びつかなかったのかも知れん。もしかして、年4回のコミティアのうち秋って一番人が少ないのかな? そのせいばかりにしてはイカンとは思うが、新刊「小分けさん12:けーたII」の売れ行きは率直に言って今イチだった。かなーり読み手を選ぶ本だった「けーた」の続編ということで敬遠されちゃったんでしょうか(泣)。そして既刊もほとんど売れず……_| ̄|○ 総括すると「今年のコミティアは全敗」ということですな。しかも4戦するはずが3戦しかしてないし。 今回既刊を再生産したのは、夏コミで予想外の完全完売になってしまい遅い時間に買いに来てくれた人に本が渡らなかった失態を取り返すため……というつもりだったのですが、結果から言うとほぼ空振りでした。やはりコミケの失態はコミケでしか取り返せない。 |
ギリギリになって動き始めても、結果が残せるならまだいい。現実には醜態晒しっぱなしなんだから目も当てられない。以前日記に「なまじ現地製本のノウハウを確立してしまったが故に『出発前に製本済ませるのは時間的に無理だなー。じゃ現地製本でいいか』という甘えが生まれて自分で自分の首を絞めているような気がする」と書いたが、まさにその通りのことが起きている。 確かに、脱稿がイベント当日の午前3時というヒドイ有様から奇跡的に新刊を間に合わせる事ができた例もある。しかし「やっぱり間に合わなかった」あるいは「無理やり間に合わせたせいで不本意な出来になってしまった」という失敗例の方が圧倒的に多い。たまたまうまくいった一回だけの過去の栄光、自分に都合のいい記憶だけが残っていて、それにいつまでもすがっている。「なーに、オレが本気を出せばあと6時間で脱稿できる。そのあと4時間で印字して版下作ってコピーして製本すりゃ間に合うさ」などと手前勝手な脳内妄想を繰り広げた挙げ句、奇跡を起こすことに失敗し現実に押し潰される。馬鹿としか言いようがない。夢見てんじゃねーよ。少しは学習しろボケ。前日になって本気出すぐらいなら、なぜ一週間前から本気を出さない? 当初の宣言では「小分けさん12:けーたII」「小分けさん13:敦子VII」、そして再録本「小分けさんアーカイブス1st」の3冊を発行する予定だった。その後「敦子VII」を削って2冊に下方修正し、最終的には新刊ゼロというブザマを晒しました。 それだけでも十分すぎるのに、今回はさらに大きな失態をしでかしました。既刊の追加生産数が少なすぎたため、搬入分が早々に完売。1時すぎには売る物がなくなってしまいました。午後遅めの時間に来てくださった方には、新刊どころか既刊すら全くないという大変申し訳ない状況になってしまいました。 前回・前々回のイベントで売れ行きがさっぱりで(これとても完全に自業自得なのですが……)弱気になっていたのと、金銭的・時間的に余裕がなかったため生産数を削減したのですが、減らしすぎでした。「どのぐらい売れるか」の読みを完全に誤りました。申し訳ありません。 コミケにサークル参加して10年以上になりますが持ち込み分が完売したのはこれが初めてです。しかしこれは「ばんざーい」と諸手を挙げて喜んでいいことではもちろんありません。実は、今回より多い部数を売ったことが過去にあります。しかもその時は完売に至らなかった。今回のは、ただ単に搬入数があまりに少なすぎただけです。 サークルの規模によっても違うから一概には言えないのであくまでもオレの個人的見解ですが、コミックマーケットにおいて午後2時半以前に完売してしまったら、喜ぶのではなく、売れ行きを正確に読めなかったがために何人何十人かのお客さんのニーズに応えられなかったことを恥じるべきである、と思う。 今度ばかりは本当に真剣に反省して、それを今後に活かさにゃいけん。10年以上も同人やっててこれじゃブザマすぎる。他人に迷惑かけたとか期待を裏切ったとかそれ以前に、自分が惨めすぎる。 同人誌即売会ってのは、ある意味オリンピックと同じだよな。いくら普段の練習で世界記録をぼんぼん塗り替えるほど調子が良くても、本番で失敗したら終わり。ゼロだ。「すいません新刊は落ちました。でもオレ、がんがったんですよ! すげえがんがったんですよ!」なんてたわ言をぬかしても、わざわざ足を運んでくれた人の期待を裏切ったという事実は変わらない。最初から怠けてようがギリギリまで頑張ってようが、新刊を落としたという結果が全て。そこに至る過程なんてのは買い手には見えないし関係ない。 今回新刊を落とした最大の原因は「いざとなれば、電波さえ来ればオレは一日で書き上げられるんだ」という思い上がり・慢心があったこと。波が来た時だけ一気にだーっと書くという執筆スタイルに根本的に問題があった。これを「普段から少しずつ、こつこつ積み上げる」書き方に叩き直す。養成ギプスつけてでも叩き直す! イベント合わせの新刊原稿のタイムリミットは開会24時間前に設定。そこで完成していないということは立ち上がりが遅かったということで、その時点ですでに敗北している。そこから無理に仕上げてもやっつけ仕事になるし、ギリギリの進行で何らかの突発的トラブルに見舞われたら「徹夜でフラフラなのに結局新刊はなし」の愚挙を繰り返すことになる。これはもうイヤだ。本気でイヤだ。新刊落として頭下げるなら、せめて体調だけでも万全の状態で行きたいというのが本音です。オレももう若くないんでね……。 とにかく、ぐだぐだと御託並べるのはこれで最後にしたい。格闘家が拳で語るように、同人屋は本を出すことで語らねばならない。考察してばっかで結果が出せないと「考察マン」とか呼ばれそうだしな(笑)。御託や言い訳がなくなる分、次回からのアフターレポートはかなり簡素になると思います。ならなきゃウソ。 次回のイベント参加は11月のコミティア70ですが、今回の「早過ぎる完売」で欲しい本が入手できなかった人のために救済措置を取ります。机の上に11冊並べます! ●既刊8冊(小分けさん04〜11) ●当日新刊2冊(12・13) ●再録本「アーカイブス1st」(小分けさん01・02・03・E1・E2を収録) ここで重大発表です。(やっとか) 冬コミ、申し込みしてません。「もんどり小屋」は冬コミにサークル参加しません。 これまではコミケの会場に着いたら何の疑問も持たず脊髄反射で参加申込書セットを買っていたんですが、今回は見送り。今年はどうも失態続きで、イベント参加に対する姿勢を立て直すというか考え直した方がいいんじゃないか、と思ったのが一つ。もう一つは、ものすごく金欠だったので(爆)。申込書セット+参加費で8500円。けっして安くはありません。都産貿のイベントなんて3000円ですよ。その3倍弱。オレにとってコミケとは、それだけの金を払う価値のあるイベントなのかな……。ふとそう思ってしまったのですよ。 そんなわけで申込書を買わずに会場を後にしたのですが、ふと「いや待て。オレにとってコミケはもはや『年に何回か出る同人誌即売会のひとつ』に過ぎないかもしれんが、そうでない人もいるだろ! 年2回のコミケでしか東京に遠征できない人もいるんだし!」。 気付くの遅すぎです。てめえのことしか考えてませんですた_| ̄|○ サークル参加せずに今回の失態を冬コミで取り戻す方法があるのか? とりあえず委託コーナーを使ってみることを検討しています。でもあれって、確か1冊ずつ袋詰めして値段を表示しないといけなかったような希ガス。前に資料取り寄せて「あ、やっぱやーめた」と放り出したような覚えが。あの資料どこにやったかな……。 でもウチの本は、正直オレ以外には取扱いさせたくないな、申し訳なくて。あれって、たくさん積み重ねることができないんですよ。もともとコピー本というのはたくさん積み重ねた時にオフの本に比べて傾きやすい、という傾向がありますが、ウチの本はそれが特に著しい。同じ向きに揃えて重ねられるのは5部が限界。それ以上になると崩れます。ましてやビニール袋に入れたら滑りやすくなるから、もう……。なんか絶望的。どうしましょう。 まだ多少時間はあるから、もう少し考えてみます。 |
前回、およびそれ以前の「ぶんぶん!」でやったリレー小説の結果をまとめた小冊子を作ってサークルスペースに回覧、そして見本誌コーナーにも展示する……という形で発表するつもりで作業をしていました。当日の朝までかかって。 あとの行程は会場でもできる、という段階までなんとかもってきてバスに飛び乗り、会場に到着して「今回もリレー小説やります!」のチラシを配り、あとは前回の結果の冊子を綴じて仕上げれば終わり……あれ? ない。ない。ない。どこにもない。 まさか、そんな!? そうです。よりにもよって、今朝までかかってようやく出力・コピー・裁断まで済ませたあの冊子を、自宅に忘れてきてしまったのです! 血の気が引きました。目の前が真っ暗になりました。マジ死にたくなりました。 今から取りに戻るか? とも考えましたが、どんなに急いでも往復3時間はかかります。それから回覧しても全部のサークルさんには回りそうにありません。涙を飲んで断念しました。 ただ、忘れてきたのが前回(ぶんぶん!7)の分だけだったのが救いでした。前々回(ぶんぶん!6)・前々々回(ぶんぶん!5)の分はちゃんと持ってきていたので、こちらは見本誌コーナーに展示できました。 前回「結果を知りたければ、次回も参加してください」とか偉そうなことぬかしたクセにこの体たらく。本当に、本当に申し訳ありませんでした。楽しみにしてくださっていた人には、なんとお詫びしていいか分かりません。 いずれ当サイト内にリレー小説発表コーナーを作るつもりなので、どうかそれでご勘弁を。 天罰覿面というかなんというか、売り上げはまたもしょぼしょぼでした。リレー小説の冊子と一緒に、自分のスペースのディスプレイ用部品も忘れてきたからです。特に本のあらすじアピール用の部品がなかったのが致命傷。これも一種の自業自得、と思ってあきらめました。あと、新刊もなかったしね。 例によって金もなかったので(苦笑)買い回りもできなかったし、本当にダメダメな一日でした。あ、「ぶんぶん!」というイベントがダメ、という意味じゃないですよ? オレがダメダメだった、という意味です。ヘコみました。鬱だ死のう状態。あの楽しい打ち上げがなかったら自殺してたかも。(大げさ) D.E.さんが冗談で「箱をひとつ用意して、次回のぶんぶん!に持っていくものを今から用意して入れといたらいいのでは」とか言ってましたけど、笑えません。これからは、とにかく準備は早め早めのパブロンでやっていかないと。「前日にだーっとやれば間に合うさ」という考えは捨てます。 次は夏コミ。必要な準備は? 既刊の再生産、新刊2冊、懸案の再録本「小分けさんアーカイブス」、あとはカタログのチェック、かな。受かったら、できるものからすぐさま準備に入ろう。受かったらだけど。 受かれ〜! |
開会してから見本誌コーナーまで行って時間外受付しなきゃなー。ちくそう、今回もやっぱり見本誌コーナーから遠いなー。でも、ゲート閉められて一般入場列の最後尾に回されなかっただけでもラッキーだったんだよなあ、まあ仕方ねえか。 ……と思いながら店開きの準備をしていたら、なんと巡回受付してもらえました! 超ラッキー! 息を切らしながら回っていた巡回受付のおねーさん、ありがとうございました! が。 新刊を見本誌コーナーに出して人を引き寄せ、なおかつGWの人出も利用してウハウハですよ!……という作戦を立ててこの日に臨んだのですが、新刊が間に合わなかった時点で既に作戦の七割は失敗。そして「GWは人出が多い」というのも単なるオレの錯覚であったことが露呈し、この作戦は完全壊滅。 大変な惨敗でした。もう惨憺たる結果。ここまでひどいのは、4年前のサンクリの「6月の惨劇」以来じゃないかな。実際、交通費すら出ませんでした。逆さに振っても鼻血も出ない、とはこのことか。コミティアは新刊がないと苦戦する、というのは分かってたから覚悟はしてたけど、ここまでとは……。マジ泣きたい気分です。 やっぱアレか、サークルカットに「ネコミミ」「ショタ」「飼い主受け」という最重要単語を入れ忘れたのが致命傷だったかしら?(乾笑) それはまあ冗談としても、レヴォからわずか中4日で次のイベントに出るという欲張った日程が相当にまずかったですね。それで新刊もないときたら、そりゃ人は来ないわな。来年はもうちょっと考えないとなあ……。でも、「抽選洩れなしのレヴォ」というのも相当に魅惑的だからなあ。どうしよう。 とにかく、予想(というか期待)していたよりもかなり人出が少なかった。いつものコミティアと比べたら特に多くも少なくもないが、去年・おととしのGWコミティアと比べたら明らかに少ないッス(泣)。東ホールはコミティア以外なーんもイベントやってなかったからなあ……。西では「Dream Party」というのがあったようですが。 要するに「GWのコミティアは人が多い=売れる」という思い込みが間違いだった。去年とおととしは他のホールでのイベントが多かったからビッグサイト全体の来場者数が多くなり、その恩恵に預かっていたのだ。GWだから、という理由ではなかった。東京ビッグサイト公式HPで、かち合うイベントを事前に確認した方がいいな。 その点では、むしろ次回の夏コミティアの方が期待できそう。東2〜6ホール(要するにコミティア以外全部)を赤ブーブーが占拠しやがるみたいですから(爆)。さらに西ホールでは東京トイフェスティバルとワンフェスが! ぎょひー。暑い夏になりそうだゼ! 今年のコミティアはすでに0勝2敗。夏と秋で取り返したいところです! |
サークル受付も、見本誌の提出も必要なし。ラクではある。だいたい「レヴォで初売りの本は全部見本誌として提出」なんて言われたら大変なことになっちゃうからな、ウチは。 開会前の会場内は、アナウンスがえらい少ない。人も少ない。コミケは1スペースで3人までサークル入場できるけど、レヴォは2人までだからな。開会前の場内人口は、単純計算でコミケの3分の2。なんか寂しい……。 数年前(5〜6年前、じゃきかないな。たぶん7〜8年前。10年前まではいってないと思う)、池袋のレヴォで知人のサークルの売り子として入ったことがある。狭かった。暑かった。臭かった。終了後、口々に「もうレヴォはいいよう」と言いながら帰路についたことが今でも強烈に記憶に残っている。 ビッグサイトのレヴォは、違った。そりゃあ、壁サークルじゃそれなりの混雑や混乱はあったかも知れないが、会場全体を見渡せば、狭くも暑くも臭くもない。まさに「マターリ」である。一年前に視察した時と同じ。 夏・冬のコミケは言うに及ばず、コミティアもついに年4回全てビッグサイト開催になったし、レヴォも「春はビッグサイト」路線でいくみたいだし、規模の大きい同人誌即売会はみんなビッグサイトに集まってしまうのだろうか。それは「東京ビッグサイト」という器の大きさに他ならないんだろうけど、同時にイベントの差異を飲み込み個性を薄めてしまうような寂しさもある。 ……わはは、一年前の日記読み返したら同じようなこと書いてやがる。 それはさておき。 これがレヴォのお客さんの特徴、と断定してしまっていいのか判らないけど、「おしゃべり」しなかったなあ……。なんかみなさん買い物に一生懸命で、本とお金の受け渡しが済むと速攻で去って行っちゃうのね。 で、「戦果」はというとですね。 ハッキリ言ってウハウハです。新刊もペーパーもなかったのになんでここまで、ってぐらい売り上げ好調でした。やっぱ「レヴォ初参加サークル」ってのが効いたんだろうなあ。 ここからはオレの勝手な想像ですが、「同人誌即売会はレヴォ・サンクリ・コミケをおさえときゃOK」という人がかなりいるんだと思う。でももんどり小屋はサンクリはたま〜にしか出ないし(会場の狭さ暑さ臭さ、それと抽選洩れがイヤ)、コミケはみなさん大手の買い物でお忙しいでしょうからウチなんかOut of 眼中でしょうし(苦笑)、レヴォはこれまで出てなかった。つまり「そういう人たち」の目にほとんど触れてなかったんじゃなかろうか。それが今回追い風になった、のかなあ。 そう、ウハウハ気分だったのよね。5日後のコミティア当日を迎えるまでは……。(コミティアレポートにつづく) |
やったーっ! 新刊出せたーっ! こんな事でこんなに大喜びしてるのも情けないと言えば情けないですが、とにもかくにも敦子シリーズ最新刊「小分けさん11:敦子VI 〜夏休み、みんなで〜」無事発行できました! 木・金と仕事を休んで酒をがばがば流し込みながら書き続けて、書き上がったのはイベント当日午前4時。記録更新。 あとは、コンビニでコピーして裁断して丁合するのが精一杯でした。もちろん製本は会場に持ち越し。ただ、それ以外の作業、ペーパーやディスプレイ用部品の作成は先に済ませておいたので店開きのための最低限の体裁は整えられるハズ。なんせ新刊とペーパー両方あるってのは極めて珍しいんだから(自分で言うか)「製本しながら販売」でも大目に見てもらえるでしょう。 その考えは甘かった。大甘でした。激甘でした。 開会までに済ませることができたのはスペースの飾りつけだけ。その後遅刻サークルの時間外受付を済ませてからようやく製本開始。しかも新刊だけでなく既刊分まで! でも、ここんとこすっかり常態化してるから「毎度のこと」として大目に見てもらえるさ、きっと。 製本している間に、何人ものお客さんから「販売はまだですか?」と聞かれます。その度に「えーと、お昼は過ぎますね」と曖昧な返事。買う人の身になって考えてません。「もんどり小屋の新刊買えるんなら何時まででも待ちます!」という奇特なお客さんばかりとでも思ってるんでしょうか。 そして、ついに手痛いしっぺ返しが。 「販売は何時ぐらいからできますかねえ?」 「んーと、昼すぎになるのは確実ですね」 「そうですか。じゃあ、また今度にします」 がーん! 後回しは後回しでも、1時間後じゃなくて2ヶ月半後に回されちまったよ! まさに自業自得、と言うほかはない。 本来、同人誌即売会とは本をきちんと完成させて臨むべきもの。製本作業を会場に持ち越してしまうのは「甘え」に他なりません。仮に現地製本が許されるとしたら、それは当日の新刊だけでしょう。 第一、せっせと製本作業をしているスペースにはお客さんも近寄り難いし、声もかけにくいでしょう。本を買ってくださる人への配慮が全く欠けていました。世の中なめきってました。申し訳ありません。 その結果は「数字」でハッキリと表れました。新刊出せたにも関わらず売り上げは今イチ、という冷徹な数字で。 新刊こそ出せたもののあまりにも大きな反省点を残し、会場内も全然回れず買った本はたった一冊。かなーり苦いコミティアだったのでした。 次回は年4回のうち一番たくさん人が来る、一番売れる春のGWコミティア! 今回のようなブザマはもう見せません。なにとぞ汚名挽回(誤)のチャンスをっ! |